2024/02/16
「DESIGNS 永野護デザイン展」レポートをサンライズワールドに掲載!

ところざわサクラタウン内 EJアニメミュージアムにて開催中の「DESIGNS 永野護デザイン展」レポートを掲載いたしました。

2023/02/22
【サンフェス2023】劇場版『機動戦士Ζガンダム』三部作トークショー オフィシャルレポート


 

1月9日(月・祝)から始まった、バンダイナムコフィルムワークスの上映イベント「サンライズフェスティバル2023」(サンフェス2023)。1月28日(土)には新宿ピカデリーで、劇場版『機動戦士Ζガンダム』三部作の一挙上映会が行われた。
上映されたのは、『機動戦士Ζガンダム A New Translation -星を継ぐ者-』『機動戦士ΖガンダムⅡ A New Translation -恋人たち-』『機動戦士ΖガンダムⅢ A New Translation -星の鼓動は愛-』の全三部。
さらに、上映後にはトークショーも実施され、ゲストとしてメカニカル作画監督(以下、メカ作監)の仲 盛文さんが登壇。司会進行はバンダイナムコフィルムワークスのプロデューサー・仲 寿和さんが担当した。

5時間近い上映を一気に観てからのトークショーにもかかわらず、来場者からは熱い視線を感じるステージ。まず初めに司会が質問してみたところ、2005年の公開当時に劇場で見た人は全体の半分くらい、TV版視聴済みの人も半数ほどだった。
仲さんはメカ作監ということで、スクリーンに原画を表示しながら、当時の思い出を振り返った。

 

 
▲司会を担当した仲プロデューサー(左)と、人前で緊張したという仲 盛文さん(右)
 

 
▲アッシマーの顔面が破壊されるシーンの原画
 

仲(盛文)
「アッシマーの顔面が破壊されるシーンは、スタッフみんなこうなるとは思っていなかったはずなんですよね。富野(由悠季)総監督の絵コンテでは"サブカメラが出てくる"くらいの指定しかなかったので。昔の作品なのでサブカメラの設定も無く、自由に描いちゃえと。城前龍治くんというすごく上手い原画マンと一緒に考えたのですが、なかなかうまくいって気に入っています。
百式もツインアイにするかモノアイにするか決まってなかったんです。監督に聞いたら『どっちでもいいよ、好きにしていいから』と。だったら、元ガンダムという裏設定もあるし、かっこいいのでツインアイにしちゃいました」
 

 
▲微細な手の設定を前に当時を振り返る仲さん
 


「このガンダムMk-Ⅱの手も、当時の設定には無かったので新たに設定を起こして描きました。当初、この一連のシーンは新作の予定ではなかったんです。ただ、劇場版の作業が進んでいくうちに、"新作にしなきゃダメだろう"となって。僕が直した親指は、アムロの顔にかかっていたんですけど、阿部邦博くんが笑いながら『アムロの顔にかかっちゃダメじゃん』とか言って直してくれたんですよね。彼は超絶うまい人で、手のラフを細部がわかるぐらいに描いてくれて、その場でラフ設定をまとめてくれたんです。こんだけ細かく描いたんだけど、なんか他の作品でも参考にしてくれてるのかな?」
 

司会
「この手アップの設定は『機動戦士ガンダムUC』の制作時に参考にさせていただきました。
こういった新作カットを決めるのはどういった経緯だったのでしょうか?」
 


「TV版を粗つなぎしたやつを富野監督とスタッフ全員で見て検討するのですが、監督が切ったコンテの段階で決まっているものもあったし、スタッフから"これは新作にしたい"というのもあったんです。第1部で140カットくらい新作が増えることになって、"(スケジュールに間に合わないから)旧作のままで行きましょう"という意見も出ました。先ほどの手のアップのカットは後から新作になったカットでした。作画する立場としては、新作になって良かったな、と思う反面、新作カットが増えるとやはりしんどかったです」
 

司会
「第3部の時は富野監督との激しいやり取りがあったそうですね」
 


「コロニー・レーザー内での最終決戦シーンは、新作にしない予定だったんですよ。第3部にはそれ以外の戦闘シーンがほとんど無いので、ここを新作にしてくれないとメカの見どころが減ってしまうと思って、監督に直訴したんです。直訴した結果怒られてクビになってもいいや、と覚悟して。監督に『実はお願いがあって、あのシーンを新作にしたいんです』と言ったら、『それをやる原画マンなんていないじゃん。仕上げだって、背景だって、制作だってOKしてないでしょ?』と返されたんです。でも実は、第2部の作業が終わっていた重田敦司くんには先に根回しをしていたので、『原画マンは大丈夫です』と答えたら、逆に『スタッフの中でそういうこと言ってくれるヤツがいてくれて嬉しい』と富野監督に褒められちゃったんです。で、次の日にスタジオに行ったら、自分の机の上に生の(鉛筆書きの)コンテが置いてあって『お前が言い出したんだから、お前がチェックしろ』って書いてあったんです。(監督に一晩で絵コンテを描かせるなんて)そこまでのことだとは思っていなかったので、『えーーー!』って思ったんだけど、僕が監督にリテークを出せるわけでもなく、『本当にありがとうございます』とお返事しました。
その戦闘シーンは60カットくらいあったんですが、カトキハジメさんも『やっぱ、あそこ新しくしたいよね~』と言って、コロニー・レーザー内の設定を新しく描き下ろしてくれたんです。そういうこともあって、新作にして本当に良かったなって思うんですけど、仕上げさんとか背景さんとかキャラ作監とかへの根回しを忘れていて、その後、めちゃめちゃ怒られました。
自分ではやって良かったと思ってるんですけど、(ファンから)あそこが新作になって良かった、という意見は意外と聞かないので、果たしてどうだったのかな?と気にはなっています」
 

司会
「今日来た皆さん、そう思ってくださっていますよね?
(割れんばかりの大拍手)
当時はいろいろなことがあったかもしれませんが、やっぱりやって良かったなと、あの頃怒っていた人たちも思っていると思います。
ちなみに当時の富野監督は、相当ピリピリされていたんですね?」
 


「TVシリーズをやられていた40代の時は本当にイライラしていて、『なんで!バカかお前は!』と怒りっぽくて、うかつに近づけませんでした。その後、60代になられて、劇場版『Ζ』でご一緒した時には優しく話を聞いてくれて。僕がすごくくだらない事を聞いても、『なんでそんな事聞くの!』って言いながら、真剣に考えて返事してくれるんです。大人として素晴らしいなと思いました。見習いたいです」

 


 
▲富野監督とのエピソードを披露する仲さん

司会
「基本サンライズではDVDやBlu-rayでリテークはしないという方針なのですが、このカットをBlu-ray版で直すように相談されたのですか?」
 


「このカットはですね、僕は直す予定は全然なかったんです。第3部の公開にコロニー・レーザー内の新作部分のメカ修正が間に合わないので、制作さんと相談してBlu-rayでリテークさせてもらう約束で、上映版は重田敦司くんの絵でそのまま画面にしてもらったんです。そうしたら、富野監督が『なんか直すんだって?直すんだったら、僕も直したいところがある!』と言ってこられて。結局、監督も15カットの新作をBlu-rayリテークで入れたんです。僕はコロニー・レーザー内のメカ修正をしたかっただけなんですけどね…」
 

司会
「ミネバがバイオリンを弾いているシーンとか、修正はトータルで30~40カットくらいありそうだなと」
 


「実は結構あるんですよね。このジャミトフに関しては、監督が『シロッコがジャミトフを殺すシーンを入れたい』と言ってました。僕の記憶では、額に銃を突きつけるカットを入れようとしてたんじゃないかな」

 


▲ファンの感想が気になるという仲さん
 

ここで会場から仲 盛文さんへの質問を受け付けることに。
 

Q.ジム・キャノンⅡ、ガンダムTR-1[ヘイズル]、ガザEといった珍しい機体が登場しますが、どなたのアイデアだったのでしょうか?
 


「ジム・キャノンⅡを出したのは、モビルスーツを洗いざらい出してもうアーガマにはモビルスーツがいないよ、ということ表現するためです。機種の選定については、富野監督にこだわりはなかったんですが、絵コンテにたまたまジム・キャノンⅡらしきものが描かれていたので、これでいいかな、と。
ヘイズルはゼダンの門に取り付いているカットですよね。あれは城前くんが"ヘイズルはすごくかっこいいから、描くしかない!"と描いたんです。あのシーンにはマラサイもいて、長いライフルを持っているのですが、それも原画マンのアドリブですね」
 

仲さんたちスタッフのこだわりと勇気に拍手が広がった。
 

Q.TV版からラストシーンが変わっていますが、変わると知った時のスタッフの方々の印象は?
 


「どう変わるかというのは具体的には知らなかったんですが、"変えたい"というのは最初に聞いていたので、『こうなったか』ぐらいな感じですね。観客としては第3部のラストを見て、ちょっと救われた気になったので良かったと思いました。スタッフとしては、感想を挟む余地がないぐらい忙しくて余裕のない作り方でしたから、本当に完成してホッとしたというのが一番の感想です」
 

残念ながらすべての質問に答える時間はなく、ここで終演に。
1985年のTVシリーズをベースにしながら、20年後に新作カットを加える制作手法になったことについて不安があったという仲さんだったが、最後のコメントでは次のように語っていた。

 


▲もっといろいろと話したかったという仲さん。緊張して内容が飛んでしまったという
 


「作る側としては、完全新作の方が楽な部分もあったんですけど、古いフィルムをベースにしたからこそ、見ていて安心できる部分もありました。さらに新作カットでちょっと良いところを加えることができていたらと思います。劇場版『Ζ』というものはTV版とは別物ですが、TV版と劇場版、両方好きになってもらって、これからも『Ζ』を愛してもらえると嬉しいです。どうもありがとうございました」
 

 
▲今後発売予定の原画集への期待が高まるトークショーであった
 

今回上映された『機動戦士Ζガンダム A New Translation』三部作は、Blu-rayが好評販売中のほか、バンダイチャンネルほか各配信サービスにて好評配信中。
さらに、原画集の発売も決定しており、近日予約受付開始予定となっている。続報は、『機動戦士Ζガンダム』公式サイトと、公式ガンダム情報ポータルサイト「ガンダムインフォ」をチェックしてみよう。
 

以上


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サンライズフェスティバル2023
『機動戦士Ζガンダム A New Translation -星を継ぐ者-』
『機動戦士ΖガンダムⅡ A New Translation -恋人たち-』
『機動戦士ΖガンダムⅢ A New Translation -星の鼓動は愛-』

[開催日]2023年1月28日(土)
[会場]新宿ピカデリー
[ゲスト]メカニカル作画監督:仲 盛文
[司会]仲 寿和(バンダイナムコフィルムワークス)


■作品関連情報
『機動戦士Ζガンダム A New Translation』原画集発売決定!
近日受注開始予定!


続報は『機動戦士Ζガンダム』公式サイトと公式ガンダム情報ポータルサイト「ガンダムインフォ」をチェック!

2023/01/27
【サンフェス2023】新宿ピカデリーにて『Gのレコンギスタ』「パン缶」「ガラスマグカップ」などガンダムシリーズ関連アイテムの販売が決定!

▲クリックで拡大

 

1月28日(土)・29日(日)に東京・新宿ピカデリーで実施される「サンライズフェスティバル2023」ガンダムシリーズ上映回にて、関連アイテムの販売が決定致しました!

 

ラインナップは『Gのレコンギスタ』の「パン缶」や「マグカップ」、「アクリルスタンド」のほか、「機動戦士ガンダム 安彦良和イラストカレンダー2023 ~from“THE ORIGIN”~」など全8アイテム。

 

サンフェスオリジナルグッズとあわせて、ぜひチェックしてみてください!

 

 

なお、ガンダムシリーズ上映回のチケットは、各開演の1時間前までアニメイトチケットにて発売中です!


1月28日(土)の『機動戦士Ζガンダム A New Translation』三部作一挙上映にはメカニカル作画監督の仲 盛文さんが、1月29日(日)の「ふざけているのか!?タブー破りの一挙上映!劇場版『∀ガンダム』&『Gのレコンギスタ』2つのGのユニバース!!」には『∀ガンダム』ハリー・オード役と『Gのレコンギスタ』ガヴァン・マグダラ役の稲田 徹さん、『Gのレコンギスタ』マスク役の佐藤拓也さんがゲスト登壇致します。
この機会をお見逃しなく!


■『機動戦士Ζガンダム A New Translation』三部作一挙上映
上映日時:2023年1月28日(土)15:40~21:50頃
劇場:新宿ピカデリー

【チケット】
価格:料金一律5,500円(税込)
販売期間:2023年1月21日(土)12:00~1月28日(土)14:40 ※開演の1時間前まで
https://www.animate-onlineshop.jp/pn/pd/2191124/
 

■ふざけているのか!?タブー破りの一挙上映!劇場版『∀ガンダム』&『Gのレコンギスタ』2つのGのユニバース!!
上映日時:2023年1月29日(日)9:00~23:20頃
劇場:新宿ピカデリー

【チケット】
価格:料金一律11,000円(税込)
販売期間:2023年1月21日(土)12:00~1月29日(日)8:00 ※開演の1時間前まで
https://www.animate-onlineshop.jp/pn/pd/2191289/

 

※新型コロナウイルスの感染状況とそれに伴う政府および関係機関等の方針にともない上映を延期または中止する場合もございます。
※天候等不測の事態により、開催方法を変更する場合がございます。
※その他やむを得ない事情により、日程、会場、作品を予告なく変更する場合がございます。
※公式サイトの注意事項を必ずご確認ください。

2023/01/20
【サンフェス2023】劇場版Ζガンダム一挙上映にメカ作監・仲 盛文さんの登壇が決定!タイムテーブルも公開!


▲クリックで拡大


1月28日(土)に新宿ピカデリーで実施する『機動戦士Ζガンダム A New Translation』三部作一挙上映に、メカニカル作画監督の仲 盛文さんがゲスト登壇するトークステージの追加が決定しました。
『機動戦士Ζガンダム』のTV版と劇場版の違いから劇場版制作当時の裏話まで、ここでしか聞くことのできないディープな内容となること間違いなし!
さらに、当日のタイムテーブルも公開しました。

一般チケットは、1月21日(土)12:00からアニメイトチケットで先着販売となりますので、この貴重な機会に、ぜひ劇場へ足をお運びください。

2023/01/18
【サンフェス2023】ガンダムシリーズのチケット一般発売決定!1/21正午よりアニメイトチケットで先着販売!


 

アニメファンのための夢の祭典「サンライズフェスティバル2023」で上映されるガンダムシリーズのチケット一般発売が決定しました!
チケットは、1月21日(土)昼12:00よりアニメイトチケットで先着販売されます。
席に限りがございますので、お早めにご購入ください。

イベントは、1月28日(土)が『機動戦士Ζガンダム A New Translation』三部作一挙上映、1月29日(日)は「ふざけているのか!?タブー破りの一挙上映!劇場版『∀ガンダム』&『Gのレコンギスタ』2つのGのユニバース!!」と銘打ち、劇場版『∀ガンダム』二部作と劇場版『Gのレコンギスタ』五部作を上映する、14時間越えのメインイベント。『∀ガンダム』ハリー・オード役と『Gのレコンギスタ』ガヴァン・マグダラ役の稲田 徹さんが、『Gのレコンギスタ』マスク役の佐藤拓也さんをトーク相手に、作品愛を語り尽くします。
この機会をお見逃しなく!
 

『機動戦士Ζガンダム A New Translation』三部作一挙上映
上映日時:2023年1月28日(土)15:40~21:50頃
劇場:新宿ピカデリー

【チケット】
価格:料金一律5,500円(税込)
販売期間:2023年1月21日(土)12:00~1月28日(土)14:40 ※開演の1時間前まで
https://www.animate-onlineshop.jp/pn/pd/2191124/
 

ふざけているのか!?タブー破りの一挙上映!劇場版『∀ガンダム』&『Gのレコンギスタ』2つのGのユニバース!!
上映日時:2023年1月29日(日)9:00~23:20頃
劇場:新宿ピカデリー

【チケット】
価格:料金一律11,000円(税込)
販売期間:2023年1月21日(土)12:00~1月29日(日)8:00 ※開演の1時間前まで
https://www.animate-onlineshop.jp/pn/pd/2191289/
 

※新型コロナウイルスの感染状況とそれに伴う政府および関係機関等の方針にともない上映を延期または中止する場合もございます。
※天候等不測の事態により、開催方法を変更する場合がございます。
※その他やむを得ない事情により、日程、会場、作品を予告なく変更する場合がございます。
※公式サイトの注意事項を必ずご確認ください。



 
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